メッセージ

人が歌に癒されるのは、歌詞が沁(し)みるからでしょう
人が映画で元気になるのは、台詞が心を揺さぶるからでしょう
人が本を読むのは、自分の気持ちを表す言葉を探すためでしょう

誰かの何気ない言葉で、傷ついてしまうことがあります
誰かの何気ない言葉で、救われたと感じることもあります

歌や映画や本では、救われることが多いのに
仕事や学校や日常では、傷つくことが少なくないと思います

一日の大半を過ごす仕事や学校での自分はどうだっただろうか?
僕は25年近く社会人生活を送ってきましたが、楽しいことが多かったように思います

それはきっと、人に恵まれたんだと思っています
会社の仲間、上司、トップ
お客さんにも取引先にも
本当にありがたいことです
(もちろん傷ついたこともたくさんありましたが)

僕は企業人事の仕事を15年近くやってきました
採用や研修の仕事です
独立してからも人事の仕事をやっています
採用や研修の仕事です

企業だけでなく大学でも10年近くやってきました
就活支援の仕事です
独立してからも大学で教えています
フューチャーデザインプログラムという講義です

時々、企業人事の仕事で関わった方から連絡をもらうことがあります
最近、就活支援で関わった学生(今は社会人)から連絡をもらうことがあります

「当時はウェットな感じだと思ってましたけど、今になってみるとよかったかも」
「テクニックとか方法論じゃなかったけど、今になってみると悪くなかったかも」

ドライな社会で揉まれていると、当時を思い出すようです

今も昔も、僕が伝えていることは変わりません。
・『やり方(方法論)』よりも『あり方(本質論)』が大事だよ
・『答え(課題解決)』よりも『問い(課題発見)』が大事だよ
・受け入れられなくても、まずは受け止めることが大事だよ
・”理解してもらうこと”より”納得してもらうこと”が大事だよ
・”できること”より”やったことがないこと”をやることが大事だよ

”なにを難しいこと言ってんの?”と思われるかもしれません

僕が言いたいのは、
社会も世の中もどんどん進化しているのに
デジタルやテクノロジーも進化しているのに
”身体性は劣化しているんじゃないか?”
ということです

”相手との距離感が縮まったかな”
”相手との温度感が温まったかな”
”この声色(声圧)は喜んでるな”
”この目線(視線)は沈んでるな”

相手が口にしなくともわかることはたくさんあるはずです

「大丈夫です」
「ありがとうございます」
「結構です」

異なる言葉であっても同じ意味だと理解できるはずです
(これらはすべてお断り(遠慮)にも使われますね)

僕が言いたいのは、
プログラミングやマーケティングといったハードスキルも大事だけれど
デジタルやハイテクのリテラシー向上も大事だけれど
コミュニケーションやファシリテーションといったソフトスキルがもっと大事なのでは?
読み書きやヒューマンリテラシーの向上はもっと大事なのでは?
ということです

時々、そして最近連絡をくれる方の多くは、
「当時、ソフトスキルやアナログなリテラシーを学べてよかったです」
ということをわざわざ伝えに来てくれているんだと気づきました

僕の会社ができることは
助言や支援や研修しかありません

でも僕らが関わることで

・事業の発展につながる
・組織の進化につながる
・顧客の満足につながる
・社員の安心につながる

ことを実感いただけるはずです

最後に……

令和になってから、人と組織の関わりがだいぶ変化してきました
”社員として企業で働くことより、フリーランスで企業と業務委託契約を”というケースが増えてきました
そんな変化の中にあって、頑なに”社員として仲間を迎え入れたい”というトップ・企業も少なくありません
事業を効率的に回そうと思えば、個人と業務委託契約を結んだ方がいい場合もあるでしょう
しかし、”それでも新たな仲間を迎え入れたい”というトップの想いに応えたいと、僕らは思っています

『いい仲間を採り いい仲間が辞めず いい仲間が育ち そしてチームがまとまる』

こんな状況が生まれれば、トップにとって安心できる組織が生まれると考えています

株式会社言葉と経営研究所
代表取締役 平間稔啓